株式会社エルグベンチャーズ

目黒川

立ち止まらずに複数人を体温検知可能なシステムを開発

新型コロナウイルス感染症拡大防止対策として、施設や病院、オフィスビルなどのエントランスに導入されている体表温度測定スクリーニングシステム。中でも東京・中目黒にあるエルグベンチャーズが開発販売を手がけるスクリーニング用カメラユニット「DEAK1(ディークワン)は人が立ち止まらず動いているままで、しかも同時に複数の人の体温を計測できる画期的なシステムです。

エルグベンチャーズはこれまでテレビ局をはじめとする放送業界に向けて映像関連機器やシステムの販売、レンタルを行ってきた会社で、設立は1989年。もともと工業用サーモグラフィ販売などを手がけていたこともあり、体温計測システムへのニーズへの高まりから2020年の夏に「DEAK1」の開発をスタートしました。

「例えば夏の猛暑日に埼玉・熊谷で気温が何度まで上がったなど、テレビニュースの天気コーナーで温度が上がった部分のみが真っ赤になるといったような、温度上昇を可視化する映像がありますよね。そのシステムを手がけていたというわけです」とは同社代表取締役の吉田光孝さん。

DEAK1(ディークワン)

「DEAK1」の開発にあたっては、アメリカ製の赤外線センサーを採用しており、また、国防権限法上も問題ありません。さらに製造はすべて国内で行う国産にこだわり、高い安全性と信頼性を備えているのが特長です。昨年6月から構想をはじめ、同年8月正式に開発をスタート。3Dプリンタを活用した試作品のトライアンドエラーによって、比較的スムーズに開発が進み、昨年末に行われた格闘技の大型イベントでも会場のエントランスにレンタル機材として「DEAK1」が採用されました。

AI技術の発展がもたらす今後の新しいライフスタイル

手のひらサイズのカメラユニットのため設置場所を取らず、アプリを立ち上げるだけの簡単操作と、すぐに現場でスムーズに稼働できるスマートなシステムとして好評を得ている「DEAK1」ですが、その背景にあるのが顔認識などをはじめとするAI技術の進化です。

顔認証システム

「カメラの画角に人が入ってきた段階でAIの顔認識によって瞬時に体表温度を測定し、異常温度を計測した場合はアラート表示が行われます。エントランスなどを通行する際にいちいち立ち止まる必要がないので、人の入退出の管理がスムーズに行えるのが最大のメリットです」今後も幅広い施設やオフィスビルなどへの導入が期待されますが、実はこの「DEAK1」に搭載された体表測定スクリーニング機能は本来持つべき性能のほんの一部に過ぎないといいます。

「より充実したシステム構築を目指していますが、最終的には顔認識とより高度なソフトを組み合わせて、新しいセキュリティシステムなども展開したいと考えています。例えばご自宅の家がキーなしで顔認証のみでロック解除されるとか。もちろん、セキュリテイ面での課題もクリアした上での話となりますが」現状ではまずは新型コロナウイルス感染症拡大防止対策の一環としての体表温度測定スクリーニングシステムに注力していきますが、「将来的にはニューノーマルなライフスタイルによってビジネスや教育などの形、在りようも大きく変わっていくような気がしています。もともと映像機器を手がけてきた会社なので、その中で映像を通じて社会全体をサポートしていければ本望ですね」。

所在地:東京都目黒区中目黒1-1-45 nakameBOX3階
代表取締役:吉田光孝
電話番号:03-3760-8161
設立:1989年

東京都目黒区中目黒1-1-45